一言に面接と言いますが、面接者が社内で与えられている役職や役割によって、面接官の質問の意図は大きく変わってきます。そのあたりの違いを意識しないでいると、事前の準備ができなかったり、面接者の意図した答えと違うことを話してしまうことがあります。
ここでは、大きく3つに分けて、面接者の役職別に、その傾向を解説していきます。
- 人事担当者
人事担当者の場合のチェックポイントは、「会社の事業内容や方向性とミスマッチがないか」「人柄は多くの人とうまくやっていけそうか」の2点です。つまり、人事担当者は、あなたのスキルよりも人物と指向性に絞って質問をしてきます。会社側の採用という視点では、人事担当者は第一段階の「フィルター」というわけです。スキルはあっても会社でうまく人間関係を築けないような人には来てもらっても困るわけですし、さらに、次の段階での現場の人との面接の時間も無限にあるわけではありません。できるだけ優秀な方を取るためには、まず人事担当者でも判断がつく「人柄」に絞って質問を投げかけてくるわけです。★要注意★
新卒の採用面接の場合は、人事担当者は「人柄」というところを更に深堀して、何段階にも分けて質問の機会を設けてきます。そういう意味では、第一段階のハードルは、転職よりも高いといえるかもしれません。 - 「現場」の責任者/担当者
あなたが配属されることになる「現場」の責任者や担当者の場合は、「あなたのスキルや経験」「あなたのやりたいこと」という点に絞って質問をしてくることが多いようです。ただ、ここでも、「あなたの人柄が現場でうまくやっていけそうか」ということは観察されます。★ポイント★
逆に、あなたも、一緒に仕事をすることになる方との初の対面となりますので、あなた自身もうまくやっていけそうな方がどうかを確認する場でもあります。この時に、違和感を感じたら、その感想はメモしておいたほうがいいことが多いようです。後々、入社するかを迷った際に現場の雰囲気ということで判断する材料の一つになります。 - 社長・役員
ほとんど形式的といって言いと思います。ここまでたどり着けたなら、あなたの人柄が社長や役員の気に沿わなかったりすること以外での不採用はほぼ無いでしょう。ただ、企業規模によっては、社長面接が本当の意味でも最終判断の場所だったりしますので、気を引き締めて挑みましょう。